【アンデッドアンラック】能力予想!ニコ・フォーゲイル編
記事中の考察には、第20話までのネタバレが含まれます。
アンデッドアンラック(アンデラ)の未登場能力予想、ニコ編です!
予想のための「基本ルール」や、能力名の予想一覧は前記事に記載してあります。
狂科学者・ニコ=フォーゲイル能力は頭脳そのものか
組織を支える科学者
組織<ユニオン>No.7、ニコ・フォーゲイル。
ユニオンの中で唯一、フルネームで呼ばれています。
彼は一言でいうと、「秘密組織の博士ポジ」。
いろんな創作で、そういうポジションのキャラいますよね。
現実にはない、ファンタジーな事象や物品を、解説したり、調べたり、あるいは自分で作ったり、人に使わせたり。
物語の中心の主人公たちと、彼らの外で回ってる作品世界の論理、このふたつをつなぐ役割は、けっこう大事だよなーと思います。
話がそれましたが、本作の(おそらく)博士ポジ:ニコも、物品や事象を調べることで世界を調べている様子が窺えます。
世界の理<ルール>が変更されれば、人を使って、円卓メンバーの外にある「新しい常識」を即座に把握する。
フィルの身体の古代遺物<アーティファクト>を調整している描写があるので、おそらく古代遺物の解析や研究も彼の担当。
古代遺物が高額で競りに掛けられる世界なので、おそらく組織の外でも、彼は科学者として著名なのでしょう。
そう考えると、ただ一人フルネームで呼ばれるのも納得。
世界の論理が急に動いても、組織が手抜かりなく回せているのは、彼の頭脳によるところも大きいような気がします。
まさに、主要人物と世界をつなぐ博士ポジ。
そういえば、ほんやくコンニャクより高性能な円卓メンバーネクタイも、彼の発明品でしたね。
アンディの研究もしていたマッドサイエンティスト
上記のように優秀な頭脳を持つであろうニコ・フォーゲイルですが、なかなかのマッドサイエンティストでもあるようです。
そもそも、風貌からしてかなり異様な感じですしね…。
ギョロ目に胸をはだけたスーツ(さらに袖・裾まくり)って。
アンディは50年前、組織に捕まった時のことを「10年間研究所で体をいじられまくった」と話しています。
この時、研究者としてアンディを「いじりまくった」のもニコ。
ヴィクトール戦で、【不死】の体も焼き切れば再生が遅くなる、という研究成果を披露していました。
アンディが死なないのをいいことにかなり非道な実験をしていた様子…。
その頃から組織で研究活動をしていたニコ、円卓メンバーの中でもかなり古株なのでしょうか。
いま何歳なんだろう?
それにしても、彼が【不死】を使って研究していたのはなんでしょうね?
何かを研究する、というのはざっくりいうと、特殊な事例を「一般化」し「再現性」を得る、ってことです。
しかし、アンディが「死なない体」なのは彼が否定者で特殊能力所持者であるため。
そこを研究しても、アンディの体を理解する役には立ちますが(ヴィクトール戦のように)、他の役には立たない。
考えられるのは、大きく分けて以下のふたつ。
①倫理の制限を超えた、医学や人体の研究
② 否定能力の研究、あるいは未詳の否定者やUMAの研究
①は、被験者の命や安全におかまいなく人間の体をいじくりたい、映画や小説にも登場するマッドドクターの暴走した願望ですね。
捕えた【不死】を使えば、その願望を満たし、一般の医療にも貢献できる…という。
組織は、根本的には人類の救済(神の理からの開放)を目的にしていますが、そのための具体的手段はかなり非情です。
危険と判断した否定者の抹殺や、末端構成員を危険地に送り込むのも通常営業の範囲です。
なので、捕えた否定者を人体実験の素材としてマッドドクターに使わせるのも、有り得なくはない。
②は、否定者たち全員に一般化できるような、なにかのルールを探っている場合。
そんなルールがあるのか、あるとすればどういうものか、まだイメージしにくいですが…。
本作で描かれるのは、ルールに縛られた世界、そのルールを一部破壊できる否定者、否定者の力にもまたルールがある世界です。
なら、その「否定者に共通するルール」を探す研究をしていても、おかしくないと思うんですよね。
特殊兵器はニコが整備した古代遺物?
「科学者」という部分だけで、相当考察できる要素があるニコですが、そろそろ戦闘スタイルも見ていきましょう。
ニコが戦うときに使用するのは、宙に浮いた黒い球体。
3つが常にセットになっているようです。
球体の上にニコ本人が乗って浮遊・移動することも可能なよう。
球体それぞれからビーム射撃を放ったり、複数の球体をつなぐ熱線(?)で対象を焼き切ったりしています。
大きさに見合わない高威力の動力も不明で、明らかに作中の一般人社会から外れたオーパーツ。
おそらくはこれも、フィルの手足のような古代遺物のひとつでしょう。
古代遺物は「古代」と付くくらいですから、おそらく歴史に埋もれるほど長く使われていなかったもの。
それを現代の円卓メンバーや組織が使えるように、解析し修理し、さらに改良改造するのもニコの仕事と思われます。
No.6 ニコ=フォーゲイル【不忘】UNFORGET
さて、ニコの能力名予想です。
おそらくは、わざわざ付けられているファミリーネーム「フォーゲイル」の部分に意味があるのだと思います。
もじりでフォーゲイルとなると、forget(忘れる)が一番ありそうですね。
名詞形にすると、forgetfulnessなどになりますが、うーん…。
語呂の良さという点で、とりあえずはUNFORGETを能力名と予想しておきます。
日本語能力名は【不忘】【不忘却】あたりですかね?
能力によって膨大な知識を蓄えていった結果、ハイレベルな科学者になるのは自然な流れに思えます。
一方で、「忘れることができない」能力は人格面にマイナスな影響も多そうです。
ニコは、既に狂人染みた表情や描写が垣間見られます。
アンディも自分の体について、次のように言ってますしね。
「普段は容量が足りてねーから 脳ミソに栓をして 百年分の記憶を閉じ込めてる じゃねぇと狂っちまうんでなぁ」*1
ニコはアンディと因縁があり、対比になる要素も多いです。
本記事で書いたことから更に、彼はいま何歳でいつからの記憶があるのか?
古代遺物に関する知識をいつどこで得たのか?
疑問が膨らみます。
「円卓メンバーの一員」だけに留まらず、なにか大きな隠し玉を感じる、ニコ・フォーゲイルの考察でした。
*1:「アンデッドアンラック」第1話